※この記事は、東大きらら同好会 Advent Calendar 2022 の企画として書かれた記事です。
昨日はK.汝水さんの......あれ、昨日じゃないな...。えー、5日遅れました(アドベントカレンダーとは)。遅刻ドミノすら崩してしまい申し訳ありません。
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こんにちは、ぷないっていいます。
最近ようやくきららアニメ全完走を果たしたのでみなさんにも勧めよう!ということで記事を書くことにしました。全完走(全視聴)モチベがある方もそこまでのモチベは無い方もこの記事を読んで1つでも多くきららアニメを見ましょう〜 もう既に全部見た素晴らしい方は握手!
「きららアニメ」の範囲
実は人によってきららアニメに含むかどうか意見が分かれそうな作品が何個かありましてですね、僕が思い浮かぶのはこの6個です。*1*2
説明不要の有名アニメ。これが一番意見分かれそう? 本編やそこから派生したきらら漫画が沢山あって、「まんがタイムきらら☆マギカ」というまどマギを専門に扱う雑誌までありました。でも、アニメが先なので「きらら作品のアニメ化」ではありません。きららはコミカライズ系統がほとんど無いのでこのように例外っぽくなります。
ロボットアニメで、きららの漫画でトップレベルに内容がきららっぽくない*3と言って良さそうなもの。これもまどマギ同様アニメが先。
地方盛り上げお仕事系アニメ。これもアニメが先。
『きんいろモザイク』の原悠衣さんが描いた作品。きららアニメだと思って疑ったことない人も多そう。単行本はきららから出ているんですが実はきららで連載されたことはないんです。文苑堂さんの「乙女通信」で連載されていたんですがそこが休刊となってしまい、単行本は描き下ろしなどを加えてきららで出ることになりました。
⑤みのりスクランブル!
これは連載も単行本もきららなのですが、アニメがOVAでして、TVアニメではありません。普通にアニメって言うとTVアニメのことを指す場合も多いのでちょっと微妙なところ。OVAで配信もないので視聴難易度が高い。僕はレンタル落ちのDVDを手に入れて観ました。
⑥ごきチャ!!
なんとゴキブリが主人公。作品知っててもアニメ化したことを知らない、なんて事があり得る作品。元々同人作品で、アニメ化が決定してからきらら連載になったのでこれも「きららのアニメ化」ではない。このアニメは携帯電話向けのものだったらしく、TVアニメでもない。原作タイトルにはびっくりマーク付かないけどアニメタイトルには付くっぽい......難しい。
今回範囲をどうしようかと悩んだのですが、困った時はやはり公式の力を借りようということで、まんがタイムきらら展の展覧会図録の「『きらら』とアニメ」の章を参考にしました。そうすると、わかば*ガールとみのりスクランブル!をきららアニメとし、まどマギとアルドノア・ゼロとサクラクエストとごきチャ!!は除くということになりました。
ゆるく定義のように書くのであれば「きららで単行本が出て、それをアニメ化したもの」をきららアニメと呼ぶって感じです。結果的に僕の感覚と合致しました。今回はこれで行きます。*4
ちなみに、お前はここにある広義きららアニメまで全部観たのか?と言われますと、ごきチャ!!だけ観れておりません...。OVA回収はハードルが高いよ〜
アンケートの結果
どのきららアニメがどれくらい観られているかを調べるため、1話以上観てるきららアニメ(全37作品)にチェックを付けるアンケートをしました。
きら同とその他周りの方たちに協力をお願いしたところ、なんと67人もの方にご協力いただけました。びっくり...本当に本当にありがとうございます。お陰で良質なアンケート結果となっております。
∧_∧
(。•ㅅ•。) 感謝♡
/ つ(⌒⌒)
しー \/
回答者は東大きらら同好会で22人(自分含む)、その他で46人で、年齢層としてはだいたい大学生です。*5
では早速結果を見ていきましょう。
全体での結果
まずは視聴者数降順で。
どうでしょう、みなさん納得の部分・意外な部分ありますでしょうか?
ごちうさとゆるキャンのワンツーを始めとして視聴者多い方はさすがのメンツって感じです。
で、そこに入ってるぼっち・ざ・ろっく!さん、まだ放送中だよ??? 想像どおりとはいえやばくないか? 本当にお強い。
というかトップ5は観てる率8割超えだし平均視聴数約18作品もあるし、この母集団すごいですね...
次は放送順で。
2つなんとなくの山があるの面白いですね。2014年付近と2017,18年かぁ、そろそろ次の山来ないかな。ぼざろと星テレで勢いをつけて、行け!!!
一応その2つの山だと後の方が少し高い山になっていますが、ゆゆ式(2013年)辺りから新しい古いによる視聴者数の変化があまりないのは意外でした。逆にその前は明らかに観てる人が少なくなってます。
きら同とその他の比較
きら同とそれ以外は分けて集計したので、それぞれ別に見ていきます。やる前はそんな違いが出ると思っていなかったのですが、きららアニメをきららとして観る人とアニメとして観る人での面白い違いが出てきました。
まずはきら同だけでの結果。
なんか見比べるまでもなく明らかにやばいやつが1つありますね............
恋する小惑星 22(100%)
22人いて100%って、何??? しかも1票違いの21票も無い中揃うのが恋アスっていうね。いや良い作品だし好きでもあるけど!
恋アス支部があるサークルなだけありますね〜
きら同以外がこちら。
きら同の視聴者数トップが恋アス、2番手がゆるキャン・まちカドまぞくだったのに比べて、こっちのトップはごちうさ、2番手がゆるキャン・がっこうぐらしになってます。
それぞれ載せてみたものの、2つのグラフは見比べにくいので数値をいじってどうにかします。
AとBはそれぞれで観てる人の割合(%)です。この割合そのままで比べると全体の視聴量の違いを含んでしまうので、傾向だけ比べるためにBの値をいじります。きら同の平均視聴数が19.86...作品、きら同以外の平均視聴数が17.08...作品なので*6、Bを(19.86.../17.08...)倍したものをCとします。これでAとCを比べればAとBを比べるよりはマシでしょう。*7
A-Cの値が大きいほどきら同の方たちが多く観る傾向のあるものということになります。
A-Cの値を表したのがこのグラフになります(±20を超える分は省略)。
特に何も意味はありませんが±10で区切って考えてみます。
謎に放送時期での傾向があるけど、きら同の方が観てるのが新しめ多いのは意外かも。まぁ個別で見ていきましょう。理由が思い浮かぶものも思い浮かばないものもありますね。*8
○きら同で観てる人の割合が高いきららアニメ
きら同以外で1人*9しか見てなかったのがちょっと意外ではある。もしかして、登場人物に東大生が出てくる「きららの中の東大」パワーですか?*10
作者様がね〜*11っての知ってると...というのもあるかもだけど、きら同見てる感じ好きな人が狂うように好きなタイプの作品っぽいのでこうなるのは納得。
・恋する小惑星
きら同が異常なんだけど、謎のきらら好き技術集団きら同*12で人気なのは解釈一致。
・おちフル
ハナヤマタ作者じゃんっていうきらら知識で観た方は割といたんじゃないかと思う。
・スローループ
アニメ化前から結構人気で売り出してる感あったから、きらら方面にアンテナ張ってると名前知ってるし観ようかな〜ってなった方もいたんじゃないかと。
特に理由は分からないけど、きらら系統好きな人が特に好きそうな気はする。好きなきららアニメ聞いてここらへん答える人は、あぁこの人きらら好きだな〜みたいな感じになる。
・アニマエール
個人的に上みたいなイメージはなくて、どちらかと言うときら同以外で26%なのが少なすぎないか?という印象。
○きら同以外の方で観てる人の割合が高いきららアニメ
・けいおん、NEW GAME
きららとか言う前にアニメとして有名だからねぇ。
きら同内外どちらでも9割近くあるのでこれは数値の変換の仕方が悪い。観てる人の割合って9割近くからは上がりにくくなると思うので。
きら同で14%(3人)しか観てないの少なすぎて泣きました。なんで?? 5巻の終わりから4コマじゃなくなったけどさぁ...4コマじゃなくてもきららはきららだよ?
よく分からないけど、きら同にきららフォワードアンチの派閥いらっしゃる??*13 4コマじゃなくてもきららはきららだよ?2
全完走(全視聴)の意義
ここまでくると、なんとんなく日常系が好きなだけではなく「きらら」が好きな人向けの話になりますが、好きな方はぜひぜひ全部観ましょう。
・きららの幅を感じる
全部観ると、ジャンルに関しても年代に関しても*14知ってる幅が広くなります。特に年代の方。今の連載作品は雑誌で全部読めば把握できますが、既に連載終了している作品は単行本もリアルの書店からは無くなってしまっていて、後から回収するハードルがなかなか高いです。しかしアニメなら15年くらいまで前の作品を少しずつかじっていくことが楽にできてしまう、と。
広く触るときららの全体像に少し近づいたような気がして嬉しい...嬉しくない?
年代で少し広く触れると、例えば...
「昨今減少傾向にある男性キャラの必要性重要性についてはどう考え...(てる?)」*15
こういうことを考えられるようになるんですね〜。最近のきららアニメ観るだけでも今の連載作品全部読んでもこの白仙あかりさんの質問には答えられません。
ちなみにみなさんはこの質問についてどう考えてますか?僕は男性キャラもいる作品がある程度必要だと思ってます。恋愛しろって話では全く無くて、日常系でも男キャラがいるからこそ出せる雰囲気みたいなものもあると思うんですよね。きららは百合姫でもキューンでもないし、変に作品の幅が狭くなるのは悲しい。
・最後まで楽しい
きららアニメ大体観てるけど少しだけ残ってる〜って方は結構いると思います。僕も3,4個残してから全完走まで3年ほど経ち、百合姫・キューン・ぱれっと原作のアニメ全完走を先に終えてしまいました...。作品数が多いと、好みじゃなさそうなものもある程度あるからです。
それでも残りを観てみて欲しいのです。ちゃんと楽しめますよ!
既にきららアニメをほとんど観てる人はきっときらら系好きなので、一見好みじゃなさそうだと感じるアニメにも好きな要素が大抵見つかるものです。
・達成感!
きららアニメ全部観たから一通り知ってる←良くない?良いですよ
観てる人が少ないきららアニメの布教
ということで観てる人が少ないきららアニメを紹介します。最初はここメインのつもりだったんですがここまでで既にまぁまぁ長いしもう投稿予定日をだいぶ過ぎているので、3つだけさらっとやります。
①あっちこっち
個人的オススメしたいきららNo.1!
・カオスなボケとツッコミ
この大喜利のようなギャグの型が独特。この型に限らずそれぞれがボケもツッコミもするのも特徴的で、いろんなパターンが生まれて楽しいポイントです。
・全体的な人間関係
やってること日常系なんですがそこで築いてる信頼関係がえげつなくて読んでると癒やされます。
・恋愛の距離感
全体的に温かい人間関係に包まれてるからこそゆる〜い恋愛要素がまたキクんですよね。癒やしの極み〜。
超王道のきららアニメ。美術という細かく描くワンテーマを主人公たちのたわいない日常に絡める。漫画家が細かく描くとなると自然に美術系のテーマになることは多いのですが、その中でも美術テーマをしっかり扱うタイプで、アニメでは1話1つ芸術科の授業で扱われる美術テーマがあり主人公たちがそのテーマでの課題に取り組みます。
王道の中の王道ながらにしっかり面白く、きらら好きなら絶対外れないアニメです。OPもとっても楽しい。古めなだけで観てる人が少ないのは悲しいので、観ましょう!
③かなめも
ドージンワークは作者さん有名*16だから、きららのTVアニメで知名度だと最低なんじゃないかなぁ。
主人公たちが新聞屋さんで住み込みで働く話。もともと全体的にキャラが濃いため変なエピソードは多いのですが、とにかく4話が特に狂っているのでみなさんに観てみてほしい! 主人公のかなが夏休みに遊びに行ったことがないと聞きみんなでプールに行こうとするが、毎日仕事がある新聞配達では全員の休みが被らず断念。じゃあどうしたのか。
部屋で水着に ←たまに見る展開なのでまだ理解可能かも。スロウスタートでもあった。
でもこうじゃないんですよね。正解は...
水着で新聞配達をする ←はぁ!?!?!?!?
水着で新聞配達を始め、歌い出し、しまいには新聞を売り込むミュージカルを始める最狂の水着回、ぜひ観てみてください。
記事終わり〜
アンケートや紹介で気になったアニメはあったでしょうか。みんなが観てるきららアニメもあまり観られてないきららアニメも回収し得です!!
それではみなさん良いきららライフを〜
*1:ちょっとだけ微妙なものはもっとありそう。例えばゆるキャン△はCOMIC FUZに移ったけど今も単行本の表紙にMANGA TIME KR COMICSとは書いてあるので2期も異論無しのきららアニメとしました。レーベル辺りの知識が無く詳しくは言えませんが...
*2:この記事全体的に「きらら」って言葉に関しては特に定義せず便利なものとして使ってますがご容赦ください
*3:きららっぽいとかいう言葉を安易に使うべきではない
*4:異議は認めます
*5:僕と同じ2年生あたりが多いが院生やOBもいる
*6:意外と差がないなと思うかもしれませんが、きら同以外の方にアニメ研究会の人たちが半分くらいいるのでそれで盛られています
*7:もっと良い比べ方は絶対あるけど、分かりやすく楽だし僕に知識がないのでご容赦を...
*8:母集団がそこまで多いわけでもないんだからあまり深く考えなくてもいいだろみたいな話は、ある
*9:きららのTVアニメ全部見てる方
*10:1人絶対そうだろうなという方は発見しましたw
*11:本人は公表してなさそうだから避けます。東大文化祭の企画にイラスト描いてくださったりはしてたけど。知らない人はWiki見てね
*12:きら同を技術集団と呼ぶと僕は真っ先に外されてしまうんですけどね
*13:僕の知る限りいません
*14:なんかこの言い方はしっくり来るか微妙なんですが他に良い言い方が思いつかず...
*15:最近男の娘系ゲスト漫画が連続で出てきてるの不思議で面白いですよね。でも男の娘はここでいう男性キャラとはちょっとずれるな〜w
*16:ドージンワークに加え、アニメ『カノジョも彼女』『アホガール』『マンガ家さんとアシスタントさんと』の原作者でもある